昨年度の院長余話は、「プリンの正月」を新年号として掲載した。それから、1年がたちプリンと私の地位が逆転した。
今では、完全にプリンの方が私の上位をしめ、私を顎で使っている。普通の犬は甘えたい時には、自分が尻尾をふって、駆け寄って来るものだが、プリンは尻尾を振る行為など、はしたないと思っているようだ。「用があるならパパの方から来い」、と悠然と構えて目で私のことを呼びつける。診療所の二階のワンコの部屋(院長室)に行っても、他のワンコは駆け寄って来るがプリンは奥のソファーに座っていて、「早く来い」と私を呼びつける。私がはせ参じる。馬鹿みたいと家族やスタッフに笑われる。
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院長室で私を呼びつけるプリン |
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私が夕食をたべていると、早く食事を終わらせてパパの部屋に行こうとプリン語で催促する。食後のコーフィーを飲む暇もない。そのため最近では、コーフィーは自室に運んでのむようになった。プリンが私をしつけているのだ。そのうちに、夕飯を食べることも許されなくなるかもしれない。私の健康を心配してダイエットを強要しているのだ、と考えるのはうがった見方すぎるだろうか。
最も犬らしくないところは、カメラを向けるとポーズをとりカメラ目線をとる事だろう。然も、4回程シャッタ-を切ると、「もう十分でしょう」、という態度で横を向いてしまう。
常に主導権はプリンが握っている。
最後に掲載する写真はプリン幼児期のものだ。この写真のプリンは、私の実姉の疋田昌子(疋田眼科院長・鵠沼海岸)に目つきが悪いと酷評された。私は反論しなかった。私の世代は目上に口答えするものではないと教育されていたからだ。然し、内心ではこのプリンの目つきを理解出来るのは私だけだと優越感に浸っていた。
我が家の一員になって直ぐにプリンは私を支配する機会を狙って、私にこのような視線をおくっていたのだろう。
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幼犬時のプリン |
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この写真はタウンページにも掲載されている
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2014年1月1日
矢野耳鼻咽喉科院長 医学博士 矢野 潮
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